山歩きを快適にするための『ザックパッキング』とは? 荷物の詰め方と体にフィットさせる方法
山歩きの準備で持っていく荷物が決まったら、次に戸惑うのがザックへの詰め方(ザックパッキング)ではないでしょうか。
ということで、背負った荷物が軽く感じるパッキングの方法と、ザックの正しいフィッティング方法について、まとめました。
荷物の詰め方
ザックに荷物を詰める時は、使う頻度の低いものを下、高いものを上、軽いものを下、重いものを上、となるように考えて詰めなくてはならない、という鉄則があります。
そして最も重要なのは、背負った時のバランスと必要な物の取り出しやすさの両面から考えたパッキング方法です。
軽くてあまり使わない着替えなどは、一番下に入れておけば衝撃吸収になり、水や食料などの重いものは背中近くに配置をすれば左右のバランスや後ろの引っ張られるような感覚もなくなります。
このように考えながらパッキングすることで、荷物も軽く感じられ体への負担も軽減されます。
防水対策
山の天気は変わりやすく、防水対策は欠かせません。
ザック自体に防水性のあるものは少なく、ほとんどの場合レインカバーを使用し、雨水からザック内部の荷物を守ります。
レインカバーの大きさはザックの容量別に区分けされ、自分のザックに合う物を選びます。
ザックの中であっても濡らしてはいけないものは、防水性のあるスタッフバックやビニールケース等でカバーしておくことが大切です。
ザックを体にフィットさせる方法
登山用のザックには優れた背面のフレームやウエストハーネス、ストラップにより、荷重を肩から腰へと分散させ、快適な背負い心地を実現する機能が備わっています。
自分の体に合ったサイズのザックを買っても、各機能の意味をわからず、フィティングができていないとせっかくの機能が台無しです。
フィッティング方法
◆各部の名称
◆ザックフィッテングの手順
①ウェストハーネス取付け
腰骨の位置に合わせバックルを取付け、ストラップを引き腰に密着させる。
(荷物の重さの大半は腰で支える為、しっかり取付ることが重要です)
②ショルダーストラップ調整
ショルダーストラップを引きザックを肩のラインに沿わせ、背中に隙間ができないように引き寄せる。
③トップスタビライザー調整
トップスタビライザーを引き、ザックの上部を体に近づける。
④チェストベルト取付
チェストベルトをのバックルを取付け苦しくない程度にストラップを引く。
ザックを左右に振って荷重のバランスとフィット感を確かめる。
まとめ
バックパックには快適に背負う為の機能が、随所に盛り込まれています。
基本を考えながら 隙間なくコンパクトに収納するパッキング技術を覚えることは大切です。
そして、重い荷物を背負う為には、正しいフィッティングで肩への負担を減らすことも必要です。
腰から背中全体で荷重を分散することで、より疲れにくい背負い方ができます。
楽しく快適な山歩きのためにも、正しいパッキングとフィッティングの両方を心がけたいです。