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山歩きを楽しく始める為に知っておこう、『山でのルールとマナー』

山歩きを楽しく始める為に知っておこう、『山でのルールとマナー』

どんなスポーツにもルールやマナーというものが必ず存在しますよね、大自然を舞台に行う山歩きにも自然に対するマナーや、同じ山歩きを楽しむ人とのルールがあります。
長く楽しむためにも、それらを知っておくことは大切です。
ということで、基本的な山歩きのルールをまとめてみました。




山歩きルール① ローインパクト

都会の中で生活している私たちが、山の中に足を踏み入れることで、自然に何らかの影響を与えてしまう、例えば土が強く踏み固められると、土中の木の根や発芽を待つ多くの植物はダメージを受けます。
その影響を小さくしてもとの状態に復元できるようにしていく、このような考え方をローインパクトと言います。

ローインパクト
  1. コースを外れない、ショートカットしない、歩いて良いところは登山道、植生保護のための木道、などの決められたところ、それ以外には足跡を残さない。
  2. 捨てない、「このくらいは大丈夫だろう」と軽い気持ちで捨てられるゴミ、食材の残り、果物の種、そのすべてが今ある自然に影響する。
  3. 盗らない持ち込まない、きれいな花を咲かせようと持ち込まれた種が、在来植物に大きな影響を与えることになる、植物を盗ることなどは、もってのほか。

 

山歩きルール② 登り優先

狭い山道で登山者同士がすれ違う場面をよく経験します。このすれ違い時に、下りの人が安全な場所(山側)で待ち、登ってくる人を優先的に通過させる、登り優先というルールがあります。

登り優先の理由
  1. 息を切らし登ってくる人のペース・リズムを妨げない。
  2. 下り時に起こしやすい落石や転倒により、登ってくる人を巻き込んでしまう。

もちろん地形の条件や団体の通過など、例外もあるので、相手を思いやり「どうぞ」と、気持ちよく道を譲り「ありがとうございます」と、返事ができる、臨機応変な対応も必要です。

山歩きルール③ あいさつ

山ではすれ違う時や追い越す時に「こんにちは」と挨拶する習慣があります。
街中では知らない人同士が挨拶することはなかなか無いことですが、危険の多い山ではお互いの存在を確認する意味も含まれます。
どんな人とすれ違ったか、などの記憶を万が一の捜索に役立てる。
登山者同士の安全確保の意味も含まれています。

これも例外があり、双眼鏡で野鳥観察を楽しむ人などへの声掛けは、できる限り控えたほうが良い、静かに山を楽しんでいる人への配慮も必要です。




山歩きルール④ ラジオやイヤホン

首から下げたラジオを大音量で聞きながら歩いている人を見ます。
緊急時や天候の情報などの為、ラジオを持っていることは良いことです。
しかし、日常を離れ静かな大自然の雰囲気を楽しみたい、登山者も多いと思います。
熊よけの為のラジオでれば、熊鈴などで対応した方がスマートです。

イヤホンで音楽を聴きながら歩いている人も危険です。
山歩きでは周りの音を聞き、とっさに判断しなければならない事も多くあります。
例えばカミナリ、落石が起きた時の合図、後ろから近づく登山者。
これらの音や声を聞き逃さずに行動判断しなければなりません。
これはマナー違反です。

山歩きルール⑤ トイレ

山歩きでの大きな問題にトイレ事情があります。
登山口などには、公衆トイレが設置されている所が多いほか、山小屋があれば有料で設けられているので、できる限り事前にチェックして用を足してから山の中に入りたい。
しかし、どうしてもという時には、茂みにかくれて用を済ますこともあります。
この時は登山道から外れることになるので、十分に安全な場所を探すこと、そして少し土を掘り、なるべく跡を残さずに埋める。
使用したペーパーは必ず持ち帰るようする。
ですが、できる限り事前に携帯トイレを用意することをおすすめします。




まとめ

中高年層や山ガールブームで山歩きを楽しむ人の数が、年々増加したことにより各地で山荒れ問題が深刻化しています。
山の中では自然保護に対する意識を、日常以上に持たなければならない。そして何より安全な山歩きの知識を覚えて、長く楽しく続けていくことが大切です。

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