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山歩き

初心者におすすめの日帰り登山コース 長野県『荒船山』(コースタイム約4時間)

初心者におすすめの日帰り登山 長野県『荒船山』(コースタイム約4時間)

登山概要

2022年3月 荒船山(あらふねやま)へ山歩きに行った登山記録です。

登山口までのアクセスや登山ルートの様子などを記事にしてありますので、山歩きの参考にしてみてください。

荒船山は標高1,423m、群馬県下仁田町と長野県佐久市の県境に位置し、日本二百名山にも選定されています。

船のような形をした山の上部には台地が広がり、その船首にあたる部分には経塚山(荒船山山頂)、船尾部分は艫岩(ともいわ)と呼ばれる高さ200m近い断崖絶壁があり、絶景を見渡せる展望スポットとなっています。

登山コースは整備されていて初心者でも歩きやすく、山頂に近づくにつれ岩場やくさり場なども楽しめるコースとなっています。

艫岩展望台からは浅間山や妙義山、遠くはアルプスの山々まで一望できる絶景が広がります。

艫岩からは転落事故が起きています、柵などの設置はないので覗き込む行為は危険です

交通アクセス

🚌バスの場合は上信電鉄下仁田駅から町営バス下野萱下車、内山峠まで約7km/徒歩2時間(車道歩きのためタクシー利用がおすすめ)

🚙マイカーは国道254号を長野方面へ進み、内山トンネル手前を神津牧場方面へ右折し旧道に出て左折、そのまま進み内山峠登山口駐車場へ



駐 車 場

内山峠登山口駐車場(無料15台程度)

登山 ルート
登山口駐車場→鋏岩修験道場跡→艫岩→荒船山(経塚山)→登山口駐車場

所要 時間 
約4時間(往復)

ト イ レ  
無し(冬季は凍結防止の為、撤去されています)

荒船山について詳しくは佐久市役所ホームページにて

国土地理院地図を加工

登山記録

残雪とぬかるみのトラバース

自宅のある群馬県高崎市を出発し約1時間半、国道254から右折し登山口まで続くアクセス道路へと入っていきます。

残雪が心配でしたが、ここ数日の気温上昇で道路の凍結は無く、スムーズに駐車まで到着することができました。

AM9:00登山口駐車場に到着、すでに1台登山者と思われる車が停まっています。
天気は晴れているのですが風が強く吹いているため体感は寒く、シェルジャケットを着て出発します。

本日は初心者パートナーがお休みなので、ソロ活動です。

駐車場から歩き出すと緩やかな斜面のトラバースが続きます。
残雪と雪解けのぬかるみは歩きづらく、登山靴はいきなりドロドロ状態です。


アップダウン道と鋏岩修験道場跡

10分ほど緩やかな登り山道を歩くと、残雪が凍りついている場所が多くありました。
危険を感じたので、ここからはチェーンスパイクを装着して進みます。

最初の急登場所では、ロープつたいに階段を登り、はしごを5~6段上がります。
その後はやせ尾根に出ては少し下る、といった繰り返しが続きます。

絶壁近くの尾根道もあり、覗き込むとその高さを実感できます。
木々の間から見える景色からも、高度が増してきていることを感じてきました。

そして最初の通過地点鋏岩修験道場跡』(はさみいわしゅげんどうじょうあと)に到着、ここで少し休憩します。

凍結していたので、チェーンスパイクを履きます。


最初の急登場所、凍結していたので注意が必要です。


切り立った崖の付近を慎重に歩きます。

鋏岩修験道場跡地
その昔、荒船山で修行する人の道場が建っていた場所だそうです。

一杯水と台地下の岩場登り

鋏岩修験道場跡を過ぎると、また緩やかな登り坂が続きます。

標高が上がるにつれ風の音が強く聞こえるようになってきました。
登山者と行き会うことも無く風の音だけ聞こえる山道は、寂しさを感じます。

鋏岩から10分ほど歩くと『一杯水』という崖から水が滴り落ちる場所へ来ました。

「登山者が必ず一杯口にして喜ばれた」ということですが、今は水場まで行けないようなので、写真に収めさらに進んでいきます。

山頂の台地までもう少しのところまで来ると、岩場の始まり!

急な登りや足元が不安定なトラバースなど、鎖やロープを掴みながら登っていきます。
スパイクの爪などの引っ掛かりにも注意しながら、慎重に進んでいきます。

一杯水の看板


一杯水・山道からは届かず、口にすることはできませんでした。


足場の不安定な岩場(溶岩)のトラバース


最後の登り、ロープつたいに慎重に登ります。

 

頂上台地と艫岩展望台

岩場を登ると景色が一変し、たいらな台地が大きく広がります。
台地の上ではさらに風が強く木々を揺らし、枯葉を舞い上がらせています。

5分程歩くと避難小屋が見えてきました。
そして横には第二通過地点の『艫岩展望台

ここまで景色があまり見えなかった分、その眺望には圧倒されるものがあります。
朝の雨と現在の強風で空気は澄み、遠くの山々まで見渡せる大パノラマが広がっていました。
一歩踏み出せば200m近く転落するであろう崖っぷちでは、目の前の景色に癒されながらも強烈な緊張感を感じずにはいられません。

山頂台地
避難小屋
艫岩展望台から見える浅間山

荒船山(経塚山)山頂

荒船の船尾、艫岩での眺望を楽しんだ後は、船首部分の荒船山山頂を目指します。

歩く台地には残雪が30~40センチほどあり、ぬかるんだ泥地と合わせ非常に歩きにくくなっています。

艫岩から山頂までは約1.8km、山頂付近を除きほぼ平な台地です。
残雪の歩きにくさがなければ、ハイキング気分で楽に歩ける場所だと思います。

この辺りでは残念ながら景色は見えません。

山頂手前部分まで来ると、一気に急登を駆け上がり山頂に到着です。
標高1,423mのピークですが、ここでも景色は見えず、残念。
その後、艫岩まで戻り避難小屋でお昼休憩をして、下山します。

登山口までは朝よりドロドロの道を歩き、本日の山歩きは終了です。


こんな高い台地にも小川が流れていました。


荒船山頂まであと少しの急登

歩き終わって

今回の内山峠登山口からのコースは、駐車場から山頂まで良く整備されている登山道でした。しかしながら雪解け時期ということもあり、ドロドロの道になってしまっていて、歩きづらさを実感した一日でした。
晴れていて風も強かったこともあり、艫岩からの眺望は思っていたより良かったです。
しかしそれ以外の場所では、ほとんど景色が見れないが残念!
急登りは少なく、体力的にも初心者におすすめできる 日帰り登山コースです。

行動時間 4時間13分 歩行距離9.1km  標高差上り789m・下り789m

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