埼玉県でおすすめの日帰り登山コース、両神山(コースタイム約6時間・往復)
2022年3月 埼玉県の両神山に山歩きに行った登山記録です。
日帰り登山コースの中では距離と標高差が大きく、体力の必要とされる山です。
登山概要
両神山(りょうかみさん)は埼玉県秩父市と小鹿野町の境に位置し、標高1,723m。
日本百名山にも選定されており、武甲山、三峰山とともに秩父三山とも呼ばれています。
山頂より少し南に両神神社が鎮座されており、山岳信仰の霊場として修業に訪れる修験者が多くいたそうです。
両神山は小鹿野町のホームページでも紹介されています。
交通アクセス
🚌バス利用 西部秩父駅から小鹿野コミュニティーで「両神庁舎前」下車(45分)→小鹿野町営バスで「日向大谷口」まで(30分)
🚙マイカー利用 秩父市街地より国道299号を西へ進み小鹿野町で県道37号線へ入り、両神庁舎入口の信号を右折、県道279を進み日向大谷口まで(秩父市街地より約1時間)
- 駐 車 場
両神山日向大谷口(ひなたおおやぐち)無料駐車場 - 登山 ルート
日向大谷口登山口→会所→清滝小屋→両神神社→両神山山頂→日向大谷口 - 行動 時間
約6時間(往復) - ト イ レ
登山口トイレ・清滝小屋トイレ(共に無料)
登山記録
駐車場から登山道へ
私の住む群馬県から車で約1時間半、8時着を目指し家を出ます。
登山口に近づくにつれ道幅は狭くなり、対向車が来ない事を祈りながら車を走らせます。
8時10分前予定通りに到着!登山靴を履き5分程ストレッチをしてから歩き出します。
登山口は両神山荘(コロナで休業中でした)まで石階段を上り、その横を進みます。
案内表示や注意事項の掲示などたくさんあり、わかりやすいです。
登山届を記入、登山者カウンターをポチッと押して、いざ山の中へ!
日向大谷口無料駐車場駐車場(20台程度駐車可能)
登山口にある両神山荘
案内板と登山者カウンター
会所までの山腹トラバース
山道を歩き始めるとすぐに石造りの鳥居と祠が現れます、山岳信仰が盛んな山だけあり登山道の各所に仏像などがたくさん見受けられます。
祠のお坊さんに一礼をして、今日の山歩きの安全を祈願!
ここからしばらくは山の斜面を歩いて行きます、登山ルートは迷うことなく進めますが、一部切り立った斜面もありますので、滑落の注意も必要です。
会所の分岐まで来ると七滝沢コースは通行禁止となっていました。
休憩ベンチがありましたがここはスルーして進みます。
すぐに現れる鳥居と祠
お坊さんに一礼
左側が崖のトラバース道
会所(七滝沢コースは通行禁止)
沢沿い道と急坂を経て清滝小屋へ
会所を過ぎると沢を縫うように渡りながら、沢沿いを進んでいきます。
勾配もそれほどなく、水の流れる音を聞きながら気持ちよく歩いていけます。
沢歩き時は足元ばかりに目が行きがちですが、頻繁に立ち止まってルートを確認しないと道迷いするので要注意です。
沢筋を離れるといよいよ急登が始まります。
誰も歩いていない上部からも小石が転がってくるほど、落石が多い場所です。
下を歩く人がいる場合は、特に慎重に進まなければなりません。
歩き進むと岩の間からチョロチョロと水の出ている場所があります。
『弘法之井戸』という水場らしく、冷たい水がでています。
ここまでの急登で火照った顔を冷やし、少し休憩します。
ここから数分登ると、清滝小屋に到着です。
現在は営業していないようで、避難小屋に活用してくださいと書いてあります。
その他、トイレ・休憩施設も充実していました。
何度か沢を渡ります、ここには木の橋が架かっていました。
山道は広い部分のありますが、滑落すれば30mくらいは落ちます。
山の番人?のような石造があり。
この辺りから、急登りになります。
弘法之井戸・岩から水がでています。
弘法様
清滝小屋が見えてきました、けっこう立派な建物です。
清滝小屋
清滝小屋の施設
残雪の鎖場と両神神社
清滝小屋の間を通り、登山道を進みます。
ここから尾根まではさらに急登が続いていきます。
七滝沢コース(通行止め)と合流した後に『鈴が坂』を通り、つづら折りに登っていきます。
ここでようやく尾根にでました、道標に『産体尾根』と書かれていました。
ここから両神神社までは鎖場などが多くあり、危険が増します。
残雪があった為、ここでチェーンスパイクを履き足元の滑り止めを確保!
鎖場では凍り着いている岩もあり、慎重に足を運んでいきます。
残雪も少しずつその量を増していきます。
『横岩』という大きな岩を通り過ぎると、両神神社本社に到着です。
『鈴が坂』つづら折りに尾根まで登ります。
産体尾根
鎖場が何か所かあります。
残雪が深くなってきました。
横岩
両神神社鳥居
奥の社殿と狛犬(おおかみを模して造られたそうです)
両神山山頂
神社を過ぎ進むと、尾根沿いのアップダウンが繰り替えされ山頂手前まできます。
山頂手前付近からはロープや鎖を使い険しい岩場登りがあります。
休憩所も設けられていました、ここまで来ると眺望が開けてきます。
最後の鎖場を過ぎ、両神山頂上到着です。
良く晴れた青い空、遠くに見える山々が最高のコントラストとなって目に映ります。
少し狭い山頂には、何人かの先客がいましたが、場所を見つけてランチタイム!
30分程休憩した後下山準備をします、時刻は11時50分お昼前の下山開始は予定通りでした。
登り以上に慎重に鎖場などを通過し、無事登山口に下山!時刻は14時11分でした。
両神山山頂
歩き終わって
今回の両神山、日向大谷口からのルートは距離や標高差もあり日帰り登山コースのなかでは特に体力の必要なコースだったと感じました。
目印がわかりにくいところもありましたので、特に沢付近での道迷いには注意が必要です。
遭難や滑落の多い山ですので、山歩き時間の計画、地図やコンパスなどの携帯、登山届の提出などを行って、安全に登山を楽みたいです。
行動時間 6時間3分 歩行距離9.7km 標高差上り1,445m・下り1,445m